14時にホテルロビーにてガイドの木下さんと待ち合わせ。ちょうど母と叔母と年齢も近そうなパキパキとした方だった。さっそく木下さんにバスまで案内されてアテネ市内観光に出かけた。ドライバーは御年72歳のスーパーおじさんだった。



アクロポリスのチケット
12ユーロ
その他遺跡との共通券。

暑い!暑い!北海道人にとっては「ありえない暑さ」である。たぶん37−39度はあっただろう。体感気温は大理石からの照り返しも考えると40度はゆうに超えていたような気がする。(あくまでも北海道人の感想)
さんな照り返しのきつい大理石のゆるやかな道を駐車場からチケット売り場まで歩く。この「ゆるやかな」がクセ者だ。要は滑りやすいツルツル石の坂、と考えてもらってもいいかも。足の裏でぎしっと踏みしめて歩くのでよけいに疲れる。


チケットを木下さんが買ってくれている間、待つだけで汗が音も感触もないままにストトトトトトーーーッと流れてくる。サウナでもあまり汗をかかなくなってるような代謝の悪い私でもストトトトトトーーーッと滝のような汗とはこのことだ。

←イロド・アティコス音楽堂
チケットを買い、右手の斜面に見えてくる。161年に建造というから比較的新しい。修復された座席はピカピカで現代でも野外劇などのイベントが催されるんだって。

このときも赤いカーペットのようなものが見えたからイベントの準備中だったのかもしれない。ちなみに日本人では以前俳優の平幹二郎さんがココで野外劇をやったんだとか。その時の拍手喝さいがシンタグマ広場まで届いたらしい。見て見たかったなぁ!

駐車場からだいたい15分。ようやく前門まで辿り着いた。通り抜けたらそこには・・・!パルテノン神殿だ!紀元前432年に完成したといわれている。す、すごーい!前門を抜けきらない日陰に立ってパルテノンを見ながら木下さんのお話を聞く。歴史やこの神殿の建築としての素晴らしさなどに耳を傾けながらも、暑さに目が回りそうになる。これが下手したら熱射病寸前なのかも、と思うくらい。「み・・・水をくれぇぇぇ」とボトルを持ってこなかったことを悔やみながら母の水をいただいた。

だいたいが午後の2時過ぎに出歩くのがまずバカだよね?自分で希望して組んだスケジュールとはいえ、午後2時と言えば太陽さんがカンカン照りになって気温が一日で一番上がる時間じゃん。(´,_ゝ`)プッ

ま、そんな中も観光は続きます。しばし説明を聞いたあとこの丘の上で自由時間になった。私は木下さんにくつつき説明を聞きながら移動した。大理石の重量をいかにして支えているか、などゆるーく曲線を描く床など、古代ギリシャ人の英知を目の当たりにしつつ、汗を流しつつ移動して東の方に移動。

   アクロポリス東側展望台からの眺め 

それにしても暑い。説明を一生懸命聞いていてもジワジワと記憶から無くなりそうなくらい暑い。ここまでで15時半。そうか、1時間はここにいたんだ。よくもまぁ、こんな炎天下で観光したわ、と思いつつもまた来る機会があれば絶対に気温が上がる前の涼しい時間帯を選ぼう。なにより夏じゃない季節にしようっと。

車に戻り次の博物館へ向かうことに。上の写真は駐車場まで戻る道。大理石はツルツルピカピカで、滑り止めにか単調に穴があるけれど、乾いていてもツルツル滑る。これは雨の日は相当恐ろしいだろうと想像できた。

それにしてもこのアクロポリスのパルテノン神殿はいつまで修復を続けるんだろう?と思っていたら、あと数年でユネスコの修復を終了させるとか。歴史の中で壊されたものを、莫大な事業費をかけてどこまで修復するのか賛否はわかれるところかもしれない。それに技術がすすんだ現代において数十年前の修復を振り返った時に「パズルの組み間違い」も多々あるらしいし。完全修復することで想像力が必要なくなるよね。私の個人的意見でいえばだいたい想像できる今程度で十分だと思うなぁ。

パナシナイコ・スタジアム Panathinaiko Stadium

紀元前329年に建設されてはじめて近代オリンピックが開かれたスタジアムに寄った。なんとスタンドは総大理石造りで4万人は入れるんだって。改築や再建が行われてここまでピッとしているんだね。ほんっときれいだった。
2004年に開かれたオリンピックではマラソンのゴール地点にも使われてる。現役バリバリなのだ。

 情報リンク
パナシナイコ・スタジアムをGoogle mapで位置確認

ここでは柵の前から写真を撮るだけだった。さっきのアクロポリスで持っていた水をスッカラカンにしてしまったので「水を買いたいのですが」とどこかに寄っていただくことをお願いしていたら、なんと優しい木下さんは私たちに写真撮ってていいですよと言い水を近くのキオスクに買いに行ってくださった。恐縮だわー。現地の方でも暑いはずなのに!
それでも写真や眺めるのを楽しみ車に戻った。暑くて暑くて、木下さんが車に戻る私たちに手渡してくれたボトルの冷たさが飛び上るほどうれしかった♪