バロン最高のリゾート満喫 バリ島の旅 1994年7月
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インドネシア共和国バリ州
東西130キロ、南北90キロ(東京都の約2.5倍)時差1時間遅れ
1994年7月
ガルーダインドネシア航空の成田発バリ行き 11時発の便に乗ると赤道通過証が上空でもらえました。知らなかったのでなんとなく得した気分♪
ホテルはビンタンバリホテル。クタにプライベートビーチを持つとってもステキなホテルでした。

バロンダンスバロンダンス・レゴンダンス

初日に見たバロンダンス。
日本語のパンフレットをくれたので良かった〜。やっぱりこれがあったほうが内容も理解できてより劇を楽しめると思います。
聖水の沐浴場
これはタンパクシリンというところにあるティエタ・エンプル寺院の境内にある聖水の泉です。この泉は、紀元前962年に発見されたもので、男女分かれた沐浴場があるのだけど、もちろん石鹸などは使っちゃいけなくって、行水オンリーなんですって。
ものすごくきれいに澄んだ泉で覗くと底の砂がブクブクってなっています。そう、ここは湧水源なのでした。

ロクマイ、シェンエン


海抜1500mキンタマーニ高原(かなり名前で盛り上がった女ふたり)iオプションをつけて行きました。後ろの霧の中でそびえるのはバツール山といって、1,717mの山。そのすそ野には樹海が広がっていてとても美しい景色が見られます。そしてこの素晴らしい景色を写真に収めようと思っていると…「シェンエン」の声…。
この写真のように頭の上に、そして手にバティックや首飾りを持ち「シェンエン、シェンエン、ロクマイ、シェンエン」…この言葉の嵐にドギマギしてしまった。かなり激しい。
周りを取り囲まれてよくよく聞いてみると「千円、千円、六枚千円」と言っていたのでした。バティックもTシャツも首飾りすらも「六枚、千円」と言っているのでした。申し訳ないけど、この激しさは少し恐かったな…
プランバナン遺跡
さて、これもオプションで付けていたワンディ・トリップ。国内線に乗り、隣のジャワ島ジョグジャカルタへ1時間10分の空の旅。(それでも1時間遅れの時差があります。)ジョグジャカルタからソロに向かって17キロほど走ったところにあるプランバナン遺跡を見た。



8〜9世紀にサンジャヤ王朝が建立したヒンズー教の寺院で、大小合わせて当時は200以上のお堂が建てられたそうです。でも、こうして見えるのは6塔のみですよね。なぜかというと・・・



これが近寄ったら見える光景です。これが現在(1994)の状態。こんな残骸になってしまったのは、長い間に多発してきた地震とメラピ山の噴火。

そして、高い建物であるがために雷が落ちるなど、発見されたときはものの見事に全てがくずれていたそうです。それをここまで復元したわけだけど、残り200ほどの塔を復元する作業は、なかなかはかどっていないそうです。それは、隣り合わせの石にはつながる模様があり、置かれる位置が決まっています。なのに、発見された当時ここには管理者がいなくて盗まれることも多く石が足りないのだそうです。中には、バリ人の住居の土台に必要として搬出されたものも多いらしいのです。

そして、なにしろ今はこれを復元するだけの財政面の目途が立たないとのことも、復元を遅らせている大きな要因のようです。ちなみに現在復元したものには鉄筋を入れ、避雷針をつけているそう。そして、不足しているパーツの石には新調し、目印にくさびのような釘を打ち付けてあります。近くに寄って見分けてみてくださいね。
ボロブドゥール遺跡


さあ、いよいよ。駐車場からかなーり歩いて…ようやく見えてきた!「ようやく」だからこその、「ありがたい」ような気持ちになりました(笑)8〜9世紀(760〜840年)に当時のシャイレンドラ王朝が何代にもわたって作ったとされているんだけど、1000年もの間土中に眠って発見されなかったそう。
遺跡は小さな山の上にあるんですけど、発見される前は、これもスッポリ包み込んだ山だったんですって。19世紀になってから当時ジャワ副総督だった、あのシンガポール建国の父と言われるラッフルズ卿が噂を聞いて調査をさせたのがきっかけだったそうです。



高さ40m正方形の土台の一辺が113m。地下の一層を含めると10層あるのです。これはすべて回廊から成っていて壁面は計1460点のレリーフがビッシリでした。3つの世界に分かれるこの遺跡は、一番下の層が「欲望の世界」愛憎や罪と罰なんかがテーマなんです。で、地下と下5層は釈迦の生涯を表現した「有形の世界」。説明を聞くほどに面白いレリーフが「紙芝居」ならぬ「石芝居」で延々と続いているのです。右回りでストーリーが進むのですが、全部見るのにはものすごい時間がかかるそうです。残念なことに、地下の一層は写真に収めてから保護のためにまた入り口を塞いでしまって現在は見られないそうです。

さて、そしてこれが上部の「無形の世界」。
円状のテラスにこのような釣鐘状のストゥーパが並んでいるの。この中にはそれぞれ仏像が納められています。

ストゥーパのいいつたえ

このテラスの東南にあるストゥーパの1つにこんな言い伝えがあるそうです。その格子の間から手を入れ、男性なら仏像の腹に、女性なら仏像の足の裏に触れることができると幸せが来る、と信じられているんですって。私も思わずやってみました。(笑)ばっちり触れた!ぜひやってみて!



最上階、煩悩を捨てきった最上階まで上り詰めたときに見える景色はそれはそれは、最高なものでした。周囲は椰子の樹海。ジャングルなのです。ジャングルの中の小山にたどりつき、この遺跡を発掘した人たちも同じ風景を見たはずです。そう思うとなんだか顔に渡る風もいっそう心地よいものに感じました。
この遺跡もプランバナン同様、発見時にはバラバラだったそうです。昔の建築方法はセメント代わりに土を用い、石を組んでいたから、雨水を流す雨どいから雨でとけた砂が全部流れてしまい、おまけにまた雷が高い塔に落ちてしまったということです。それをラッフルズ卿がユネスコの協力などを得て、総額2千万ドルと16年の歳月をかけて組みなおして復旧したというものです。すごいじゃん。!
しかし、またもや盗人に仏像の頭がほとんど持っていかれてしまったのです。悪いことするなぁ
アユン川のラフティング
ラフティングに行った。日本人はまったくいなかったけどとっても楽しかった!でもいなくて良かったよぉ。ヘルメットがこうも似合わない人は私くらいだろう(笑)友達は私を見て爆笑だった。il|||li_| ̄|○ガクッ

ホテルの入り口で「ガムラン」をたたかせてもらいました。バリがこころを和ませてくれる理由の大きなひとつがこの「ガムラン」の音色だと思います。

とにかくバリは今まで行った旅行の中でいちばん「何もしなかった」旅行です。でも、海で寝転がっていてもブラブラ散歩しても何もしないことで充実感を得られるなんて素晴らしいことだと思います。

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