スペイン2006年3月スペインポルトガル旅行
トップ > 旅行 > 海外 > スペイン・ポルトガルの旅トップ > part 4  > part 5 > part 6
午後6時すぎにようやくバレンシアの街に入った。スペインの中では3番目に大きな都市で、あの「パエリア」発祥の地。今夜はそのパエリアを食べられるらしい。
そして、有名な「サン・ホセの火祭り」が催されるのがココ、バレンシアなのだ。楽しみだなぁ。
街の中をバスはグルグルと走る。ただ単に食事をするレストランに向かっていたのかもしれないんだけど、数多くの火祭りのための人形をバスの車窓から見せてくれようとしているのかとかって勝手に思った。
独特なアニメっぽいデザインの人形はたとえばディズニーのチップ&デールだったり、この写真のように有名人だったり。

サン・ホセの火祭り「Las Fallas」とは
このお祭の起源はサン・ホセを讃えるために木材を燃やしたことに始まる、というんだよね。で、なんで木材を?って話なんだけど、このサン・ホセという人は大工をしていたキリストの父親のことなんですと。その聖人となった「聖ヨゼフ」を大工の守り神として讃えるための祭、ということなんだね。このお祭は3/12から19日までの一週間行われて、最終日には街中の人形から一番に選ばれたもの以外をすべて燃やしちゃうのだ。一番になった人形は博物館入りするんだとか。デカすぎて入らないのはどうするんだろう・・・?
バスの中からは各町内会で作っているんじゃないかと思うほど、街角のいたるところに大小さまざまな人形が飾ってあるのが見えて、そこには必ずテントがはってある。それこそ運動会みたいなテント。帰国してからいろいろ調べてみると、市内の地区毎に世話人という人がいて、街頭での人形の展示からなにからすべての運営にたずさわっているらしいので、やっぱり町内会ごとに、というのは当たらずとも遠からずだね。(^_^)
さーて、晩御飯のレストランに到着。入り口は普通の食堂みたいなかんじ。立ったままスロットマシーンに向かう男性やカウンターでひとりご飯を食べる年老いた男性など、ほんと地元民って感じの人だけ。でも、奥に行くと突然まるでパーティ会場か?というようなテーブルが用意されていた。私たちは4人掛けテーブルに別れて座った。ご家族で参加されていたお父さんがひとり私たちと同席になった。
さーて、どんなパエリアをいただけるのかなー?
飲み物を案内された。一応メニューはこんなかんじ。
・水 4ユーロ ・セルベサ(ビールのこと) 2.80ユーロ
・ドン・バルロッソ(赤ワイン) 11ユーロ グラスなら 2.80ユーロ
・サングリア 3.40ユーロ
ついでに、イベリコ豚の生ハム 20ユーロ、ジャム6個入り 9ユーロ。
生ハムはもちろんその場でスライスしてくれるらしかった。それからジャムはこのあたりが名産地、ということで「お土産にいかがですか?」ってことらしい。

私はセルベサにした。Cruzcampoクルスカンポという銘柄。
これは現在はGUINNESSの傘下におさまってしまったらしいけど、スペインのピルスナーといえばクルスカンポなんだって。確かに爽やかで軽くて飲みやすい。疲れも手伝ってかグイグイいけちゃったわさ。おー、けっこう酔いがまわる…。
さて、そうこうしているとサラダが出てきた。大量のトマト、レタス、人参がこれでもかというくらいてんこもりになっていて、そこにゆで卵、コーン、オリーブ、ツナ、オイルサーディンがトッピングされている。普段我家の食卓では3人分となっていそうな量がひとり分だった。ここにオリーブオイルとワインビネガーをかける。悪いけど全部なんて食べきれない。半分くらい食べて様子をみることにした。
酔いが回ってきたのかみなさんお酒を飲んだ顔がドロドローっと疲れきっている。パエリヤが来た。1mくらいの大鍋で。なんだこりゃー。団体用だね?しかしすごいなぁ、こんなんで美味しくできるのかな?


最初は席を立つのを躊躇していたオバサマたちもぞくぞくと大鍋の周りに。ひとしきり撮影タイム。この店にしてみたら恒例のシーンなんだろう。だいたいみんなの写真が終わったら従業員がとりわけ始めた。この大鍋から何人前とるのかなぁと思ったら、これも慣れたもので35人分上手に等分したようだ。そして想像よりも一人当たりの量が多い。さぁ、どうだ?「本場の味」は?
正直いって美味いとは言えない。私が知っているパエリアの中ではね。パエリアは好きで今まで日本では何度も注文している。それらと何が違うかというと、まず見た目にサフランの色が悪い。黄色というよりも黄土色。そしてオリーブオイルでネタネタしている。表現が変?うーんとニチャニチャしているの。まだ変?ネチョネチョ?(^_^;)米は長粒米で少し芯が残るかんじ。いや、それはいいのよ。芯が残っていてもフライパンでオーブンに入れるわけだから「蒸らす」こともしないし、ピラフではないのだから。炊いたご飯を想像する年配の方たちは当然のように「メッコ飯」といってブーイング。残す人が多かった。
まー、でも日本のパエリアを美味しいといって食べていたらこれはマズイです。完璧に。それでもね、食べているところが普通の食堂で、地元の客も居たわけ。とすると、スペイン人は「これがパエリアだ」というわけで…。郷に入っては、だ。「コレがスペインじゃ、食え」と思いながら完食。後で聞けば、この団体の中でも若い層の4人(私を含めてね)は完食だったらしい。年寄りは海外に行くと「食べるものが無い」って言うからねぇ・・・。
そんなわけでお腹がいっぱいになっちゃった私はビールを結局半分しか飲めず。でもすっかり酔っ払った〜。
食後はデザートとしてオレンジが丸まんま出た。「自分でむけってか?」と思いながらもむいて食べて正解!さすがにバレンシアオレンジ!とっっっても美味しいオレンジで、ニチャニチャのパエリアの油っぽい口の中がサッパリさせることができた。この後も旅行中オレンジはほとんどどこにいっても美味しかった〜♪
食事で満腹になった私はホテルに向かう道々眠ってしまった。最初はものめずらしくてバレンシアの街を見ていたんだけど。やっぱり寝不足だ〜。
【写真:左】夕食後レストランを出たところ。初めてのスペインの夜なのね・・・(なんの感慨なんだか)
【写真:中】いましたいました。サン・ホセの火祭りの一環らしいのですが、街の中にはこのような民族衣装のような服をまとった人たちが歩いてる。なんかわくわくするなぁ〜!お祭はいいなぁ、やっぱり。
【写真:右】町内会(地区)ごとにこのような飾りつけをしているすごいところではルミナリエのようなスンバラシイ電飾まである。文字はなんて書いているのかなぁ…。

ホテルEXPOに到着したのは午後8時を回っていた。疲れたよ、まじで。団体の大変な点はここから部屋に入るまでが長いことだ。チェック・インにも時間が掛かるし、それぞれのキーを配って明日の説明して、説明をちゃんと聞いてなかった人のために繰り返して…添乗員さん、大変、ほんと。自分も疲れているだろうに。
【写真:右上】フロント 【写真:右下】ロビー
ながい説明後、ようやく部屋の鍵を渡された。1136号室。11階建ての最上階だ。ベッドふたつとソファ・ベッドがひとつ。それほど大きくない部屋でビジネスホテルってかんじ。なぜかベッド・カバーのみで驚いたんだけど、ちゃんとクローゼットに毛布あり。まくらの予備も入っていた。見つけられなかった方々は寒い思いをして寝たらしい。可哀想に・・・。
ベッドは私にとってはやわらかかった。いつも言うけど日頃寝ているベッドが「超・硬質スプリング」の人間が言うことなのでこの感想はあてにならないよ。

水周りは…
・排水良し
・シャワー可動式
・ドライヤー無し
・コンセント(バスルーム1、TVなど含め3)


やはりここはビデの国だわ。だけど私は慣れないので使ったことが無い。世界中ウォシュレットになればいいのに。
窓の外は見晴らしはいい。でもビル群だし、特に夜景がきれいなわけじゃないし。見下ろすと隣に建っているEl Corte Ingles(エル・コルテ・エングレス)というデパートの屋上駐車場。ここはヨーカドーのようなショッピングセンターなんだとか。こういうとこ大好きな私だけど疲れ切ってて行かなかったので内容はわかりませんわ。
あたりでは爆竹が鳴っている。それは夜中まで続く。遠くに花火も上がっている。そういや今夜は花火大会の日だと書いてあった。だけど公式ホームページ(トップにあるよ)でその時間を見て驚いた。1時だって。まさか昼じゃないだろうし、夜中に?!とにかくウルサイ爆音やらなにやら。シャワーを浴びて私は10時過ぎにさっさと耳栓をして寝たよ。明日もあるのだ。体力温存しなければ。こんなこといってるし…。年には勝てないってか・・・il|||li_| ̄|○ガクッ

トップ > 旅行 > 海外 > スペイン・ポルトガルの旅トップ > part 4  > part 5 > part 6