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さぁ、これからは予定のお土産品買いの時間。といっても行きたいところは決まっていた。ハジュ・ベキルでロクムを買うのだ。そこで、本店に向かうためエジプシャン・バザールを出てイェニ・ジャミィとの間の通りに入る。ここでは、フリーバザールのような露店が並んでいた。売っているものには、Tシャツ、革のベルト、下着、本などなど・・・日用品から何から何まであるんじゃないかと思うくらい。
そしてねそれらはけっこう安いようだった。時間があればもっとブラブラしてみたい。
その通りをシルケジ駅のほうに向かい歩くと10分くらいで右手に目指すお店が見えてきた。
ハジュ・ベキル。創業1777年という老舗。キャンディなども量り売りで売っているけどやっぱりロクム。いってみれば山形銘菓の「ゆべし」のようだ。中にはいろんなものが入ったり入らなかったり。私は「くるみゆべし」・・・じゃないやクルミのロクムがシンプルで一番好きだ。



Haci Bekir(ハジュ・ベキル)
URL:http://www.hacibekir.com.tr/


次に向かったのはグランド・バザール。
タクシーに乗って10分ほどで着いた。門にヌルオスマニエ・ジャミィと書いてある。入るとすぐに小さなモスクがあった。グランドバザールを俯瞰で見るとここは東側の手前あたりだと後でわかった。右の写真はその門を入る前の路地だ。椅子とテーブルのところがジュース屋になっている。
ここはジャンさんは個人として(ガイドとしてではなく)来ているので、いつもの仕事の店に案内しなくてはならなくなるから、とここで待っているとわたし達を自由時間にした。なるほど、ガイドだったら提携店に連れて行かなくてはならず、違う店に行ったらクレームが出るらしいかった。難しいのね〜・・・。内部は広すぎて見るのに困る。何ヶ所も同じような店があるので時間が無いなら迷わないで店に入っちゃったほうがいいかも。見ているだけで時間がなくなっちゃう。

(写真左)グランド・バザール内
(写真右)さっきのオレンジジュース屋から見た路地の青空にそびえる塔。電線ではない。植物だ。たぶん夏になると日陰を作ってくれるのだろう。


グランド・バザールを出てすぐにある路面電車(トラム)の駅。ここはジャンさんのおごりだった。定期のようなものらしいが、ボタンのようなプリペイドを同じ穴にカチッとしていた。面白い・・・。なので値段はいくらかちょっとわかんない。
10分ほど待った電車にはそれほど乗らなかった。15分くらい走ると乗換駅がやってきて降りた。うーん、すべて慣れているジャンさんに連れて歩かれているので覚えてない部分が多い。ゼイティンブルヌ (Zeytinburnu)という駅が乗換駅だった。ここはけっこう大きくて、学生やサラリーマン、主婦などいろいろな人が乗降する駅だった。

つれて歩かれている、とは言ってもじっくり考えれば日本とさほど変わりなく、こうしてベンチで待っていたりして。普通です。意外と。なんて、ジャンさんがいるから安心しているところは大きいな。この旅は本当に彼と友達になって良かったと思うことがたくさんあった。それはガイドとしての面はもちろんだけど、人なつっこい性格からいろんなトルコ人とかかわる事も出来たし、歴史に詳しいというところがやはり大きい。どこで何を聞いても深いトルコ歴史をきかせてもらえるし、そうはいっても若者だから最近の話も聞けた。わたしには無理だ。日本の歴史は語れないし・・・。
さて、左の写真はこの電車の内部です。空いてます。もう乗換駅から空港に近づくにしたがって乗客もまばらになって行ってた。そして・・・このときすでに父の身に異変が!
そう、空港についてモジモジしつつ父は言った。「やられた」・・・スリだ。わたし達はさんざん父にきをつけなさいよと言っていたのよ。ジャンさんも電車の中は本当に気をつけろって。それもこのドジなお方はポッケに入れていたという。そんなん「持っていってください」って言ってるようなもんじゃん!!女たちから非難轟々!幸いだったのはもうこれが旅行日程の最後だったこと、それともう使いきろうとしていて小銭くらいしかなかったこと。それだけだ。でも父もガックリしていたのでもう言うのをやめたさ。まー、ドジだけど可哀想だもんな。

空港に着いた。日本に来たときも含めて一緒に過ごした3度目だった今回の旅行。とても楽しかった。いい人たちに出会えて本当に良かった。食べ物ももちろん美味しかったし、満足いく遺跡見学もできた。
本当に本当にありがとう!
ジャンさんと別れて15:50頃腰を下ろした。お別れでナミダちょちょ切れていたのでしばしぼーっとする。そしてその後はいつものように探検探検…。待合の方に入ってからはいまいち店屋は少ない。入る前にかっておいたほうがいいだろう。とはいえ、私のサイフももうお金がない。

18:40イスタンブール発の飛行機で10時間55分。12:55日本に到着。ココからがまた長かった。私たち北海道人の宿命だ。17:50羽田発の飛行機に乗継。北海道に着いたのは19:25。とっぷりと陽は暮れていた。

今度いつトルコに行けるだろう。今度はジャンさんちに泊めてもらって東部に行こう、とジャンさんと約束をした。彼は2005年の冬、兵役に就く。義務だということだ。なんとか無事に、無事に帰ってきて欲しい。

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