トップ > 旅行 > 海外 > サプライズ満載のトルコの旅 > part 4 > part 5 > part 6
2日目(4)
15:30頃 ようやくアヤ・ソフィアに到着。チケット売り場で閉館時間(ここは博物館なのだ)を見ると16:30となっている。おやおや、ギリギリじゃないか。まぁ、ここの見学にはそんなに時間かからないからヨシとするか。というかじっくり時間をかけたらもう少しかかるのかな?
ここにもまた入り口に手荷物検査があった。・・・けど通らなかった。え?と思ったけど、係員が「行け」と手で合図する。そんなんじゃまったく意味無いじゃん。
建物の中に入ると、「ああ思い出した。この荘厳な感じ・・・」って思った。ただし、6年前に来たときもやっていた中の修復工事がまだ続いていた。前回、入ったところから左側だったのが、今回は右側だ。結局またもや全体の写真を撮ることが出来ないんだわ。また来いってことなのかしら…。
6年前と違ったのはもうひとつあって、それは2階の回廊へ登ることが出来るようになっていた!3年位前かららしい。石畳も昔のままスルタンたちはお輿に揺られて2階へと行った。


その石畳を歩いてみて思った。たしかにちょっと疲れる…。だけど、このくらい歩いて登れよ〜と当時のスルタンたちに言いたい。上にのぼると回廊もすべて大理石で出来ている。だけど、見てわかるかな?(写真↓)ゆがんでいるんだ。内側に向かって歪みが出ている。大理石なんて重いもんね、このまま回廊の公開を続けたらどんどんひどくなるだろう。もしかして何年後かに公開中止なんてことになったら、今回見られてラッキーだったと思うのかも…ね。聖堂の中にはモザイクがが多く残されている。これは、もともとキリスト教の大本山だったのに、1400年代に尖塔が築かれイスラム教のジャミィとなったとき、キリスト教に関するモザイクは漆喰で塗りつぶされたんだって。とても素晴らしいものなの。かなり破損しているけど。
ところでこのアヤ・ソフィアの中はなにしろ光量が少ない。写真撮影するには三脚があったほうがいい。私はせっかく持っていったミニ三脚を出すのをすっかり忘れていて、頑張ったけどどれもボケてしまった〜ハァ、残念!


傘を差さないトルコ人
アヤ・ソフィアから歩いて次に行くことにする。あ・・・雨だ。寒いし!参ったなぁ…。傘を差すかどうか迷う程度の小雨。それでも、だんだん地面は濡れて来た。両親は傘を差すことにしたんだけど、めんどくさがりやなワタシは「ま。いいか」とそのままでいた。そしたら、ジャンさんが「Kaduriyeもすっかりトルコ人ですね〜」と言う。滑るからとつい足元ばかり見ていた目を上げると、確かにジャンさん以外のトルコ人たちはほとんど誰もが傘を差さずに歩いている・・・。なんでかなぁ〜?わかんないけど、私もそのまま歩き続けましたとさ。

地下宮殿
以前ここにはフリータイムの日に自分たちでエジプシャンバザールから電車に乗って来た。そのときも意外と楽だったけど、今回アヤ・ソフィアからこんなに近いとは思わなかった。歩いて5分くらいかな。自分で歩いてみないとわかんないもんだよね。ここは4世紀から6世紀に造られて、あのヴァレンス水道橋から水がひかれたということだ。でも、ここの水を飲むのは現在ではちょっと勇気がいることだろう。水の中を見るとたくさんの魚が泳いだり、コインが投げ込まれたりしている。ここにもコインか…。人間は水を見るとコインをいれたくなるのかほんと好きだねぇ〜。ところで、父がなんとも現実的なことを言っていた。「コインの銅は魚には悪影響だよなぁ・・・」・・・確かに。(;´д`)
雨の降る日はこの中がすべるので気をつけたほうがいい。雨水がしみてくるのか通路に水溜りができている。上からもポタポタくるし・・・。これは雨降りじゃなかった前回も多少あったことだけど、雨の日は特にこんなんなっちゃうんだろうな。
手すりはあっても奥まで行くのにすごい緊張して歩いていたために腰が痛くなっちゃった…。(写真右⇒)一番奥のメデューサの首。この部分だけ水をせき止めて地面まで降りられる。この地下宮殿にはカフェもあるんだけど、たまにファッションショーや音楽会が開かれるらしい。こんなところで聴く音楽はまた違った趣があるんじゃないかな?


ヒッポドローム(大競技場跡)/馬の広場
(写真左)この広場に立つ3本のオベリスクのうちの一本。エジプトから贈られたもので高さが26メートルほどもある。こんなのどうやって運んだんだろう…。 やっぱり古代のものに関してはこういう疑問が出るもんだ。おまけに、石の下部分には、鉄の台座がかませてある。バランスを保つのか。現代のクレーンとかを考えても、人力でこんなにするのはほんとスゴイの一言だ。 (写真右)ここは現在公園になってる。ブルーモスクのすぐ横だ。戦車のレース競技が行われるところを目をつぶって想像してみようじゃないか〜!


スルタン・アフメット・ジャミィ/ブルー・モスク  5:00頃、ようやくブルー・モスクに到着!本当にここが好きなんだなんて実感した。きっと教会やモスクって、騒ぐところじゃないでしょ?とっても静かで・・・。ヨーロッパは特にそうだけど宗教の建物というのは、当時の権力者の力の誇示というか、ものすごいお金も労力も注がれて美しいんだよね。そうだとしてもこの荘厳な感じがけっこう好き。無信仰ではあっても、たぶん一日中ここにいられるような気がする。日常の喧騒やいろんな束縛から逃れられるような・・・(かなりひたっております)



ほんとうに美しい。ブルーモスクは外よりもやっぱり中。イズニック・タイルとステンドグラス。昔は魚の油が焚かれたこのランプも今は電気だけど、これもすてき。それから天井の装飾!もうねぇ、ほんとに感動なのよ。写真、ボケちゃったけど・・・。(写真↑)
実際に見て欲しい。みなさんに見て欲しい!!実はここは土足厳禁で入るときにビニール袋をもらって靴を袋に持って中に入る。 床は全部絨毯。これは一人ずつの大きさの柄になっている。(写真真ん中) 実はやってみたくて出来ないことがあった。この真ん中にあお向けに大の字になって上を見てみたかった…。人目を気にしてできなかったけど・・・。


焼き栗屋さん
冬はやっぱり焼き栗屋さんかな?(勝手なイメージ)私は甘栗など栗が大好き。で、食べたかったのよぅ〜。ただ焼いただけの栗だけどとても甘いのよ。ポクポクして美味しかった♪

エジプシャン・バザール
市場に着く手前まで車で行き道路の反対側で降ろしてもらう。あとは歩いて地下道を通りエジプシャン・バザールへ。雨なのでひたすら足元の汚れに気を配って歩いていた。この写真にもあるように、バザールやイェニ・ジャミィの前あたりは石張りのきれいな地面。でも道路を渡る地下道へ続くあたりは、工事現場というのもあってかドロドロだったのだ。


雨の中、そう、雨の中なんだよ。それでも人々は商品を売り続ける。プラスチック物ならまだわかる。靴下や冬なので革製品などがあるのに雨に打たれてもそのままの状態だ。ほとんどの人が傘を差さないのと同じことなのか・・・?カルチャー・ショックというか・・・。「???」
ところでエジプシャンバザールはスパイスを売る店が多い。というのも、もともとシルクロードからのスパイスを売っていたから。別名「スパイス・バザール」ともいうらしい。ここで買い物をすることにした。19:00近いのにけっこう人通りがある。グランド・バザールよりは地元民の買い物の場のようだ。友達にお土産としてスパイスを買った。ガラムマサラとカレー粉。どちらも使いやすいだろう、ということで。100gずつを4つに小分けしてくれと頼んだら、とても快くOKしてくれた。とっても細かい作業なのに・・・。
で、気分良かったので味見して美味しかったロクムを一箱追加で買った。…単純なワタシ。後日、ここのお店がトルコの新聞にドーンと掲載されていた。お店の宣伝ではなかった。ヨルダンの国王がトルコを訪問して、この店で買い物している写真だっただけ。一度でも寄ったお店なので、私たちの中では「おぉぉぉ!」と少しばかり親しみを持って新聞を見たのでした(^^)
正面の入り口から一度出て、右側の方に回ってみた。そこには市民の台所みたいな店屋が並ぶ。たのしーい♪

さて、夜はジャンさんのお宅を訪問した。アパートまで1時間くらいかかった。普段なら30分くらいなのにラッシュだったようだ。ジャンさんのお宅は一般的な大きさのアパートだということで、3部屋とキッチンと、リビングダイニング。ほんと部屋数だけ聞けば普通なんだけど、このひとつひとつが広い。廊下も広いし、バスルームも洗濯とトイレが一緒とはいえとっても広々としている。「今度トルコに来たら絶対泊まってね」と言ってくれた。社交辞令ってトルコ人にもあるのかなぁ、と思いながらも「絶対泊めてもらおう」と企んでしまったりして。正直言って、DVDやシアターセットのようなスピーカーなんかがあってビックリした。最近の共働きのトルコ人ならこんなもんなのかも。ウン、標準的だという言葉は本当なのかもしれない。靴を玄関で脱ぐあたり日本と同じで親しみやすかった。といっても、上りがまちは無いのでどこまで行って脱げばいいのかちょっと戸惑ったけど。
奥さんは自分も働いているのに前日の夜から下ごしらえをしてこの食事を作ってくれた。典型的なトルコ料理ということだった。豆スープ。そして野菜と鶏肉のオーブンしたもの。などなど私から見たら「手の込んだもの」を作ってくれた。
ビールを飲みながら、来日したときの思い出話とか結婚したばかりの二人なので結婚式の話などをしながらの楽しい夕食だった。
あっという間に時間は過ぎ、帰りはタクシーでホテルまで向かうことにした。近くのタクシー会社で呼んでもらい、外に出た。やっぱりちょっと小雨が降っていた。エシンとはもうこの後会えなくなるので、しっかり挨拶をした…。日本に来ることがあったら絶対に家においで、と言った。ンハァ・・・。つまんないなぁ。もっといろんなこと喋りたいなぁ・・・。それでもお別れの時間がやってきた・・・。


9:55出発。ここまで時間を細かく書くにはわけがある。なんと10:10にDIVANホテルに到着したのである。=( ̄□ ̄;)⇒なんとっ!たったの15分だ!もともと今回1時間かかったのは渋滞のせいだった。けど、ジャンさんはいつもは30分くらいだといってた。それが15分で着いたのは…超スピード出しまくりのドライバーだったのだ!何を急ぐのか、雨にぬれた道路を100キロを越えたスピードで走る。!!!!(゚ロ゚ノ)ノ無事に着いたことを感謝したいくらいだ。ちょっとの車酔いで済んでよかった・・・。さて、明日はいよいよイスタンブールを発つ。因縁のトロイだ!

トップ > 旅行 > 海外 > サプライズ満載のトルコの旅 > part 4 > part 5 > part 6