空からの贈り物ペルー・メキシコ2003年9月
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手前に石が並んでいるの、わかるかな?これは古代の路肩の石。まっすぐ通っていたところが陥没してしまって仕方なく丸く回り道を作ったのだ。陥没部分の木がすでにこれだけ育っているのでかなり前に迂回路が作られたんだろう。


古代のマヤの人たちもきちんと「舗装」していた。石を並べ「道路」として区別しているのがわかる。

セノーテ・シトロク
ここは聖なる泉と違って、生活のために使われたらしい。

木の向こうにちらほら見えた。水草(藻?)があるから緑色をしている。こんな水で洗濯しても汚すだけのような気が・・・。
だんだん小道になる。
遺跡としての正規ルートよりちょっと寂しい。
けど、近道だし日差しを遮るものがうれしい。

12:15頃、市場跡にたどりつく。
この頃になると、太陽が真上に来ているのでちょっとやそっとじゃ日陰を見つけられず、左の写真の「柱の影」に頑張っておさまった。
もうそうでもしないと耐えられないのだ。

甘くみていた。この暑さ。私は水をもともとあまり持っていなかった。500ml瓶1本くらいだ。
とんでもない!ここまでまだ1時間しか経っていない。あと2時間、それも太陽熱最高潮の時間をこんな水では過ごせない。この頃になると人の持つ水が羨ましくて仕方ない。
早く水を買いたいよぉ・・・(T_T)だけど、今通ってきた正規ルートじゃない道を通っちゃうと、聖なる泉まで売店が無いのよ・・・。
( ´△`)アァ-そんなこと知らんわーっ


千本柱の間
12:20頃やっとここまで来た。戦士の神殿を囲むように立つ柱群。レリーフがかなり良い状態で残っている。
前に回りこみ広場に入ってくると、
ついにククルカン神殿(ピラミッド)が見える。

戦士の神殿
戦士の神殿の上層部にはチャックモールがある。
よく写真集などで見られるがこれもまた崩壊の危険性から入場できないことになっている。


ズームして撮ったこれはチャックモールではない。似たように何かを「受ける」ような格好をしているけど、ちがうのよ。

ついに、ついに!
ククルカン神殿(エル・カスティージョ)だ!

マヤ文明遺跡としてあまりにも有名なここに私はついに来たのだ!

水をくれ!
(実はもう頭はそのことばかり)


さて、ここで自由時間になった。当然ピラミッドに登るというイベントのためだ。・・・私はやめておくことにした。「ここまで来たのになぜ?」と思うだろう。
この暑さで登ったら死ぬ思いをする→水が無い・・・ということだけでやめたわけではない。ティオティワカンで登ったので満足、という理由だけでも無い・・・。ま、両方ともそうなんだけど。
実はもっと大きな理由をみつけた。このピラミッドの中にもうひとつのピラミッドがあるというのだ。正直いってガイドブックを読み足りなかった私は、まったく知らなかったので、Y氏が教えてくれてすぐそれに飛びつくことにした。時間もあまり無いので外も中も、というのは無理だ。(無理ってことにしたい)・・・(^^)
内なる神殿へ
ガイドブックによると時間が限られているらしい。
11:00-15:00と16:00-15:00までだとか。
また、内部に入る人数制限もおこなっている。一回に10人だったかな?内部へは外ピラミッドの階段脇から入る。係員が人数ごとに区切っている。少し日陰になっていたからいいけれど、少し待つことになる。
写真を見てもらってもわかるように、外階段はかなり急である。
さて、私たちの番が来てラッキーなことに私たち家族は一緒に入ることが出来た。
・・・中から出てきた人たちがものすごく汗をかいている。
   ・・・・嫌な予感・・・。
私のカメラには「ナイトモード」があり、白黒ではあるがフラッシュを焚かずに撮影が出来る。それを利用して真っ暗な中で道を照らしつつ撮ってみた。すれ違うことなんてできない廊下が続き、突き当りが少し広くなり、はだか電球と扇風機、そして係員がいた。広くとはいっても人がすれ違うことが出来るようになるだけだ。そこからいよいよ急な階段が始まる。外階段があれだけ急だったのだ。それと並行しているのだから、段数が少ないだけである。
みんな壁に手を支えて上っていく。私もこの階段だけはカメラを離した。
壁は石だから冷たい。でも、冷たいのは石だからではないようだ。ペタペタする。機密性がある中に大勢の人。その人たちはみんな汗をかいている。つまりは・・・アア・・・汗の水蒸気が石に・・・ってことか?
|||(-_-;)||||||どよ〜ん 気持ちわるい・・・触りたく無いけど怖いし・・・。おまけに階段の方もぬるぬるするから滑りやすい。

やっと小神殿の頂上についた。そこはほんと10人でいっぱいだ。



来た・・・ついに。ヒスイで出来た目を持つ赤いジャガーと、チャック・モールだ。

知っているだろうけどチャックモールは生け贄(人間)の心臓を乗せるお供え台だ。あまりにも気持ち悪い。心なしか赤くも見えるし。

写真には写っていないけど、ここはフェンスで守られているんだ。で、その一部がすこし大きく開いているので(たぶん誰かが開けたんだろう)そこからレンズを入れて撮影した。
10人のみんながかわるがわる撮るので短時間でパシャッとね。

いや〜しかし気持ち悪いし、空気も悪いし、一番最後には降りたくなかった・・・。私はさっさと写真を撮り終え、二度と来られないかもしれないからじっくりみて早々に階段に向かった。空気が悪いのは汗臭いからだろう。密閉された中ではちょっとつらい。
下りる階段は逆に恐ろしかった。落ちそうな気がする…。必死で降りて、最初の係員のいる踊り場のような場所に来たときは心からホッとした。そして外に出たときはもっとホッとした。生きた心地がした。ほんとになんだよ〜。それでも良いもの見たわ。入ってよかった!

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