空からの贈り物ペルー・メキシコ2003年9月
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ティオティワカン

2:00PM 過ぎた頃ティオティワカン遺跡に着いた。
思ったよりもメキシコシティから近かった。グアダルーペから30分ほどしかかからなかった。

土産物店を横目に少し急いだ。雲行きが怪しかったからだ。一応レインコートは持っていたものの、ピラミッドに登るのに雨はつらいものがある。まずは神官たちの住居跡を見る。建物は復元がほとんどだけど壁画はまともに残っている。やはり赤い色が良く使われる。ヨーロッパの方でもそうだけど、やはり「赤い色」は作りやすかったのか、残りやすかったのかよく目にする。
ケツァールパパロトルの宮殿にはレリーフや壁画がしっかりとカラーで残っていて、形もほぼ完全に修復されているらしい。観光客はこのとき日本人よりもそれ以外のほうが多かったなぁ・・・


月のピラミッド

紀元前350年頃のものなんだけどこれも修復。この遺跡群の中で2番目に大きい。太陽のピラミッドより小さいらしいけど、少し高い部分に建っているので頂上は同じ高さなんだそうだ。

けど・・・このとき残念なことにてっぺんの方では発掘作業が続いていて、登ることが出来なかった。私たちは中段まで登ることにした。




かなり急な階段だ。まぁ登るのは楽々。降りるのがコワイのよねぇ〜。でも、ここのはかなり修復がされているのか石が磨り減っていない。だからまぁ、大丈夫だった。ホッ
月のピラミッドからの眺め。「死者の道」がまっすぐにのびる。左手前方のが太陽のピラミッドだ。
大きいから近く見えるけど、300mくらい離れている。

ジャガーの寺

使者の道をまっすぐ歩いていくとジャガーの寺がある。ん〜寺といわれても・・?ジャガーの壁画が残っていました。ここでふと来た道を振り返るとさっき登ったピラミッドはあんな向こうです。


ここまでの間に何人の物売りに声をかけられたかな。もうウルサイ、しつこい。向こうも生活がかかっているから仕方ないけど買うときは買うんだから〜ったくぅ!

さぁ、急いがないと。雨が降る前にピラミッドに登らなくちゃ!

太陽のピラミッド

始まりはのんびり。なだらかだ。写真をとったりして…余裕アリ。

あ、手前の石をご覧くださいまし。岩の周りに小石が入っているところは修復した箇所です。残念なことにこの遺跡ほとんど全部がこうでした。私はそのまま残っているもんだと勝手に思い込んでいたので、ちょっと残念だったのよ。

さぁだんだんきつくなってきたぞ〜。
母も私に付き合ってか、同じペースで登ってた。

このピラミッドは全体像を見ると、急斜面の途中に平らな場所がある。だからそこで休めるんだけど・・・。マジで・・・つらい・・・。ガイドのN氏がバッグを預かってくれたからまだ救われているものの・・・。ここが高地(2300m)だということを最初忘れていた。調子に乗っていると息が上がるのが早い。



途中の平らなところはかなり広い。ここで休んでいるとメキシコ人のような家族連れと一緒になった。子供は「もう登れないよぅ」って駄々をこねていたようだ。そして親はゼイゼイ言ってた私と目を合わせ「しょうがないのよねぇ」みたいなジェスチャーをした。
それとは別のどこかの国の男性は私に「一服するか?」みたいなタバコを吸うジェスチャーをするので私は「無理無理!」というと「ワッハッハッハ〜」と笑って登っていった。(ちょっと謎)

まぁ、みんな同じ目的のことをしているときは、連帯感のようなものが生まれるようだ。

(父撮影)
父ともう一人の男性はかなりいいペースで登っていた。どこにあんな体力があるのかしら・・・。私の写真を撮ってくれていた。私はまったく気づいていない。ほんと必死である。
プラスチックパイプのようなものが手すりとしてついているけど、上から来る人もつかんでくるから手を離す瞬間がある。そのときが怖いのよ。足がすくんで・・・。
(父撮影)
登り始めて15分後、私は頂上にいました。カメラを構えているけれど息も絶え絶え。マラソンを走った後のように息が苦しかった〜。


その私が見た景色。月のピラミッドが見える。

どんよりと雲が垂れ込めるけど、ずっと向こうには青空が見えていた。雨には降られないかもな・・・

降りるのもなかなか恐かった。パイプの奪い合いだし、前の人が降りるのが遅いのも恐ろしい。それにしても登ってから降りるまで約40分は、自分との闘いのような・・・。もう、しばらくは階段はごめんだわ〜

降りるとN氏が「どうでしたか〜」とにこやかに待っててくれた。かばんを受け取って帰路についた。駐車場までの間に土産物店はあったけど、ちょっと高そうなのでやめておいた。

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