空からの贈り物ペルー・メキシコ2003年9月
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ナスカの地上絵を見に行く

9:00にガイド(というかドライバー)の方が来た。英語案内と聞いて萎縮したものの、とても気のいい人って感じの年配の男性。

9:20頃そのドライバーさんは出発口のあたりでまた別の男性に私たちをバトンタッチした。その人は見た感じペルー人って雰囲気の人で、日本語を喋ることが出来た。ホッ…。
(←国際線カウンター)

彼は私たちからパスポートなどを預かり手続きに行ってくれた。これがえらく待たされた。実はドライバーさんが次の出迎えに行かなくてはならなかったらしく、急いでこの彼にバトンタッチした。私たちはなんとなくパスポートなどを渡して待っているのが不安に感じられた。もちろん、ペルー人の彼は当たり前の仕事をしているだけなんだけど、やっぱり外国でパスポートを手放すと、とても不安になるものだ・・・。(国内線カウンター→)

でも、結局彼はとてもよい人だった。「またここで待ってますからね」と私たちが見えなくなるまで見送ってくれた。


フライトの遅れ約1時間半

さて、ここからがまた不安な状況に陥った。イカへの飛行機の搭乗案内が時間になっても始まらないのだ。本当は10:00発なんだけど、いつまで経っても動きがなく、仕方が無いからカウンターに聞きに行った。ところが私は英語はカタコトだ。そんな私の得意技!絵と単語の英語だ。ナゼ、ヒコウキ、コナイ?テンキ、ワルイ?私が指し示した字と絵はなんとか通じたようだ。原因はイカの方が視界が悪く、飛んでこられないというのだ。そして、その飛行機が折り返し私たちをイカに連れて行くので、来ないことにはどうしようもないのだという。(聞き取ることはまぁできたのさ)ちなみに、このフライトが遅れるのは良くあることらしい。アナウンスなんか何も無い。ただ、信じて待ち続けるだけだ・・・。ようやくやってきたというので驚いた。セスナだ。ここから既にこの機体なのだ…。機内はとても狭かった。

ところで、この国内線の待合室には沢山の日本人がいた。搭乗案内が始まるとぞろぞろと集まってきて、この機は全員日本人だった。
12:50イカの空港に到着した。


イカの空港 にて

到着したイカの空港はとても小さかった。まずは到着した順に入り口にある記載台で名前と…なんと…体重を記入する。うっ・・・恥ずかしいなぁ、次に書く人に見られちゃうじゃん。ま、だけどそんなことは恥はかきすてだと思わないとやってらんない。体重は飛行機の積載量(・・・)のために必要なんだろう。書き終えると、中に入ってお茶などのサービスを受けることが出来た。お茶などは無料だけど、ジュースは有料みたいだ。
さて、1:15にいよいよ案内される。このとき、荷物はすべて置いていく様に言われる。たぶんできるだけ「申告体重」のままで計算するからだろう。貴重品以外を詰所のような部屋に置いた。これがドアも閉まってないところの床に置くので、嫌な人はビニールの一枚でも敷いたら?ま、汚くはないからみんなそのまま置いていたけど。私たち家族は、父のウエストバックにパスポートなどを入れてもらって手ぶらで乗った。もちろんカメラは持っているけどね。
なんとか窓側をキープして座ることが出来た。テイク・オフ!
どんどん街が遠ざかる。セスナはとても音が大きくて喋るどころではない。

乗り物酔いと私

ああ、まず言っておこう。私はとても車酔いし易い人間だ。絶対に三半規管が弱いだろうと思っている。なにしろ遊園地のジェットコースターのように単調なスピードは大好きなんだけど、「フライングカーペット」のような上下、そして後、のような動作が苦手だ。車も助手席でも酔うときがあるので、運転するのがベスト。このナスカの地上絵は「絶対」酔うと確信していた。

対策としてリマのオオイシ氏が教えてくれたことがある。写真を撮らないこと。これはファインダーを必死にのぞいてるうちに酔うらしい。要は視界を狭めるとだめだということだった。それに・・・とオオイシ氏が続けた。写真はガイドブックや絵葉書より上手く撮れるはずがないと。あれらの写真を撮影するために、プロのカメラマンに同行したことがあるそうだ。ヘリコプターからカメラマンは身体を乗り出して決死の撮影だそうだ。・・・ククク・・・無理だわなぁ・・・

前のシートにはもちろん・・・ゲロ袋。私は使わないことを心に誓った…( ̄ー ̄)ニヤリッ

股の間には水。そうそう、これ必需品。機内は相当気温が高くなる。脱水症状にならないように持つように言われるのだ。


乗り物酔い対策として、私はガムを噛んだ。酔い易いと自覚しているのでよくガムやスルメを噛む。これは本当の話らしいんだけど、「咀嚼(そしゃく)」すると酔いづらいらしい。

飛んで30分くらい。だいぶ畑以外の土地が広がるような景色が見えてきた・・・

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