空からの贈り物ペルー・メキシコ2003年9月
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この朝、私はペルーに来て最悪の朝を迎えた。
頭痛は我慢すればなんでもないような程度だった。でも、なんだか「調子が良くない」感じ。それでも気持ちを奮い立たせて顔を洗ったりして…。
食事に行かなくちゃならないんだけど、どうにも力が出ない。いちいち荷物のところに座り込んではボケ〜っとしてしまう。心の中で「これが虚脱感というものか」と考えるんだけどそんなどころではなくなって、まったく何もする気が起きなくなってきた。そんな私を見ていた両親は「とりあえず食事に行ってくるけど」と声を掛けてくれる。私はそんな声も遠くに聞いていて、床にばったりと倒れるように寝てしまった。

それからしばらく眠ってしまったらしい。両親が食事からパンとハムと果物をもらって戻ってきた。だけどダメ・・・ぜんぜん食べる気が起きない。まいった・・・「酸素、もらうかい?」と母が聞いてくれたので「ああ、そうだ酸素だ」と思いついた。そう、それほど考えもめぐらなくなっている。

ところが、だ。ボンベを持ってきてくれたボーイさんはたったちょっとだけ(私にはそう感じた)でもうやめなさい、と言うの。私はもうすがりつきたいかんじ。だけどダメと言われ、泣くなく…。結局着替えるのもままならず、ドロドロしているうちに出発の時間が近づいてきた。ガイド氏も心配してくれて部屋に来てくれた。両親と朝食の場で会ったらしい。

そんなのを見ていると自分が情けなくなっちゃって残りの力を絞り出し、支度をしてホテルを出た。車でもヨロヨロと寝て行くことにした。

外に出ると冷たい風が吹く。どうやら昨夜は氷点下までやはり下がったらしい。
夜の街はすごい寒かったもの!山では雪が降ったよとガイド氏が言っていた。
チチカカ湖
8:00頃、チチカカ湖に到着

「車で寝ているかい?」と言われてすごーく迷ったんだけど、何を見るためにここまで来てこんな高山病にかかったと思ってんだぁ!と、自分自身に言い聞かせた。ドロドロと車を降りた。

沿岸の水はきれいとは言えなかった。浮き草がびっしり。それは生活排水などのせいらしい。ところが驚きなのが、近くの大学では今研究が進められているらしい。それが何がって・・・フフフ・・・その浮き草のジャムだそうだ・・・。食べたくないかも。
船に乗って驚いた。デカイじゃん。これを4人で貸切なんだそうだ。
ウレシイ〜。寝ていける〜!   で、島までずっと眠っていきました。♪〜( ̄ε ̄;)

30分くらい眠ったころ島に着いた。オオオー!これが浮島か!見晴台に島の名前がある。ガイド氏が途中で買ってきた大きくって丸いパンをあげると子供たちはとっても喜んで寄って来た。

踏むとギューッと足が数センチ沈む。ちょっとドキドキ。浮島はトトラという葦の一種の植物でできている。約1.5mくらいだというけど、ガイド氏がちょっと手で掘ると表面以外はすでにジンワリと湿っている。
右の写真は湖でとれる魚なんだけど、とってはこうしておき、食べるらしい。正直言って私は死んだ魚を水の中に入れておいたら悪くなるんじゃないかなぁ・・・と思ったけど。
数戸の小屋がならび、土産物などを売る。けっこう広い島だ。トトラ舟は古くなるとバラバラに解体されて、このトトラの島にばら撒かれる。そんな風に、上に上にどんどん積み重ねるということだ。でもやっぱり水に浸かった部分から朽ちていくので結局この厚さをキープしているらしい。

トトラ舟に乗る
トトラ船に乗った。1ドルで他の島まで連れてってくれるというのでそれはもう「行く行く〜」ってね。

この頃には湖を渡る風にあたってだいぶ気分が良くなってきていた私。このトトラ舟は20人もの人が乗れるらしい。それでも乗り込むときはちょっとドキドキしたけど。出発!思いのほか揺れずにスーッと湖面に滑り出した。


最初に今の島の人が舟をこいでくれた。帽子が・・・カワイイ♪ほんとに気持ちよかった。風が少し冷たいけど、高地で降り注ぐ日の光は昼に近づくにつれてだんだん暖かくなってきた。




途中いくつか島を見たけど、学校まであるんだよね。暮らしているんだなぁ〜と実感。つぎに寄った島では家畜として飼っていたモルモットを見た。カワイイ・・・食べられちゃうなんて・・・。

水際まで行くけど湖には落ちないんだなぁ〜10時頃、この島を最初に乗ってきた船に乗って出発した。
また港まで30分くらいだ。

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