空からの贈り物ペルー・メキシコ2003年9月
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お宅訪問
シルスタニの後、一軒の民家に立ち寄る。もう5時だ。
あたりは薄暗くなってきており、一層寒くなってきた。

<<写真の説明
迎えてくれた家族。
干したジャガイモ。単にジャガイモといってもかなりの種類があるらしい。(保存食)

かまど。外と中の二箇所あった。

石とドロで組まれた家。
ドロとか日干し煉瓦が使われていた。彼らの食べ物を見せてくれる。とうもろこしや芋類。一番興味がそそられたのは写真での一番手前の器だ。それは泥だった。ミネラルが豊富なので彼らは泥も食べるらしい。
家畜としてアルパカやリャマを飼う。彼らはこれで毛織物を編みそれを売り収入を得ている。私たちのような観光客を迎え入れてのチップ収入は大きいだろうけど。ベッド。わらと毛の上に織物を敷く。私たちにとってはものすごく寒そうに思われた。だけど、やはりさすが現地の人は「温かいんですよ」という。


家の入り口にぶら下がっていたもの。瓶の中には蛇(まむし?)が…。植物はハーブで、料理のときに使うそう。茅葺きのような屋根の上にはカトリックとは違うけどキリスト教と現地の宗教が混ざり合ってできたマリアさまを祭る宗教のシンボルの十字架があります。守り神だとか。

それと一緒にある牛のような動物。沖縄のシーサーにも似たもの。これは素焼きの陶器です。
幼い少女が自分の身体くらいある石で粉を挽いて見せてくれました。石を使う文化なのですねぇ。小麦、かな?

午後5時半頃、私たちは心ばかりのチップを家族に渡して民家を後にしました。

とっても寒い冬枯れの風景の中で冷え冷えとして見えた家だけど周囲が青々とした草で覆われている季節ならもっと暖かそうなのかな・・・。

午後6時頃、プーノの町を車はけっこうグルグル走って一軒のホテルの前に停まった。
ん、なかなか良さそうじゃん。

HOTEL COLON INN (コロン・イン)

フローリングがギシギシいってて大丈夫?なんて思った。この日、ほんとに寒かった。マイナスになっていたかも。だけど驚いた・・・暖房の設備が無い。部屋に入ってすぐに「さ・・・寒い」。で、ガイド氏を通じてフロントにお願いしてみた。

しばらくして、フロントの男性が持ってきてくれたのはなんと電気ストーブ(温風)だった。まいった・・・かなり広い部屋なのである。こんなんじゃいつまでたっても暖まらないのではないか…。父はさっそく布団にもぐった。どうやら具合が良く無いらしい。風邪のような症状のようで頭痛と下痢が止まらないらしい。夕食は食べないと言い出した。仕方なくガイド氏にそれを伝えて、お昼のおにぎり弁当の残りを置いて出かけることにした。

けっこう歩いたような気がする。とても寒い。食事の店は繁華な通りを抜けてすぐのところにあった。今日もペルー料理。ちょっと飽きてきたかな。ガイド氏とドライバーさんと母と私の4人での食事。さて、注文して出てくるまでの店も少し寒かった。スープを飲んでようやく身体が温まった。ほんとならお酒でも飲みたいところである。(^^)

ガイド氏を通訳としてドライバーさんの話を聞くことが出来た。ドライバーさんはお子さんの写真を見せてくれたり…。ペルーでの旅最後の夜にいつもにこやかにしているドライバーさんとようやく近づけたような気がして嬉しくもあり残念でもあった。
(プーノの繁華街夜9時くらい  フラッシュ使わなかったらボケちゃった)

さぁ、食事が終わってホテルへの帰り道がとても長く感じられた・・・。とても寒い。ウィンドブレイカーの下にフリースも着ているのに寒い。ガタガタガタガタと震えそうだった。ようやくホテルに着いて、私は電気ストーブに近づいた。もうやってられん・・・。床のフローリングも寒さを助長するんじゃないかな?クローゼットから予備の毛布(これが羊毛のしっかりしたものなのだ)を取り出し床に敷いた。もう着替えるのはこの上ですることにしよう・・・。ところで、部屋はほとんど暖まっていなかった。電気ストーブも力が無いらしい。

父は相変わらずダウン。みかん(お昼のお弁当)の皮をむいてあげると食べた。それとは逆に私はどこかネジが外れてしまったようだ。なんとおにぎりを食べてしまった。夕食を食べてきたというのに。やっぱり高山病って夜は快方に向かうのだ。ただ、私もさほど調子が良かったわけでもなかった。でも、父がダウンというのは私にとってちょっと驚きで、なんとなく明るくしようと思ってしまったのだった。このツケが明日の朝ドドーンと私に襲ってくるとは誰も予想しなかっただろう。プーノの夜が更けてますます寒くなりそうだったので、私たちは早々に寝ることにした。

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