空からの贈り物ペルー・メキシコ2003年9月
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10時も過ぎると太陽のきつい日差しがさんさんと降り注ぐ。ここにきてはじめて「帽子は必須」といわれた意味を体感した。

日が高くなると岩も温められるせいか、とかげがウロチョロし始める。岩場が好きだから、よく見かけた。危害は無いし、近づけば逃げちゃう。


主神殿。3方を壁で囲まれている。ちらっと見えるかな?入らないようにロープが掛けてある。実は真正面から見たらわかるんだけど壁が傾いてきてしまってて。このままの姿はいつまで見られるのかなぁ、と少し心配になった。


(ワイナピチュを望む/写真・上)


まず入り口から見張り台まであがろう
カッコイイ人がいたから撮ったわけじゃないんスよ〜。段々畑とその向こうには私たちがバスで登ってきた九十九折の道路が見えます。超ヘアピンカーブ、わかるかなぁ〜。 で、上の写真のこっちを向いた3人の左端の人のあたりに、段々畑の斜面が区切れたところがあります。ここは入り口(チケットブース)です。
で、私たちはフェリペさんに「上から周りますか?それとも下から?」と聞かれた。「下から周るということは後で登らなくちゃいけないってことでしょう?だったら上から」と答えたんです。そしたら「僕もそれがオススメです」だって。
この入り口からまずはちょっとツライけど写真右上の「見張り小屋」の方まで登ります。つらいのはそこまでで、あとは下りながら全体を周ります。それにね、上周りのほうがいいところは、まず上から見晴らして全体図をつかむことができるという点にあるようです。


オリャイタイタンボもそうだけど、こうした窓がよく見られる。こうなっていて実は穴が開いてない飾り窓もある。上の「主神殿」もそう。それの場合は何かを飾るために作られたものといわれている。




この(上)写真の窓ひとつ見てもとても精密に計算されて作られていることがわかる。これらの窓や壁などは斜めに作られているからだ。窓の縦両辺が上に行くほどにすぼまっている。これらが中までぴっしり同じ間隔で積み上げられている。
(街の真ん中辺りの広場)
遺跡のどこもそうだけど、縁に縁石がない。なかなかドキドキするので縁まで寄ることができない。フェリペ氏はぜんぜん平気なのだそうだ。

いちばん突き当りまで行くと小屋があって休憩することができる。この岩はその目の前にあるのだけど、なんと形が後にそびえる山の稜線と同じだというのだ。そんなところにもインカの人々はこの岩に対する神聖な心を表しているという。

ここが上の写真の岩のわきから行く、「ワイナピチュ登山口」片道45分くらいだということだけど、テレビで見たことがあるこの登山道はものすごく急な石段や坂だと言っていた。よじ登るようなものもあるようで私なら45分じゃ絶対無理だろう。ガイドのフェリペ氏はもう数え切れないほど登っているらしい。「全く問題ない」のだそうだ。

登山口には記名ノートがある。落下した登山客は何人も居るらしいから、戻ってこない人チェックらしい。

あああ、恐ろしい・・・私にはぜったい無理と、登山口を覗いただけで引き返した。

住居跡。屋根は石では無かったらしいので、もう姿は無い。だけど、これほどまでに美しい石造りの遺跡を、私は見たことが無かった。時代からの道具の無さを想像しても、すごい建造物なんだ。

石臼?鏡?
そこには「石臼」と呼ばれるものがあった。だけど、フェリペ氏は水鏡だと思うという。星を観測したインカの人々がいつも上を向いて観測するよりも水鏡に映して星を見たというのだ。多少無理はあるけど、石臼だとは私も思えなかった。

(写真・左)広場の木下で休憩する観光客。ほんと日陰が欲しい、と思った。非常に暑い。太陽に近いよ、もう。
(写真下)
長袖だった私も中のシャツを脱いだ。高地で照りつける太陽はほんと侮れない。

コンドルの神殿
地面の岩にまるでコンドルの頭のようにくびれがある。そして、そそり立つ岩を広げられた羽のように見立てている。
上に書いた向こうの山の尾根と同じラインを持つ岩のように、インカの人々が「自然」に神を感じていたことが分かる気がする。コンドルは神聖な動物で、ワイナピチュから見たマチュピチュの都市はまるでコンドルが羽を広げたように形成されているというのだ。

太陽の神殿と、その下の「陵墓」と呼ばれる場所。大きな岩によって作られた場所には、ミイラを安置したと思われるくぼみが壁にある。その上が太陽の神殿になっている。きっと神聖な墓だったんだろう。一般市民のではないだろうな、と思うけど、、、どうなんだろう。

インカの石組み。インカの町並みにある石組みの美しさと不思議さはずっと言っているけれど、ここのも感動的に美しい。一つ一つが建物の内側に向かって少しの斜度を持ち、多少大きさがずれると、カギ型にきちんと組まれている。キッチリとほんとにキッチリと組まれたこの岩を実際見るとカミソリも通さないと言われるのが嘘じゃないと実感する。
カンペキ、完璧だよ。

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