空からの贈り物ペルー・メキシコ2003年9月
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*体調メモ* 特に異常なし
6時半にホテルを出発。オリャイタイタンボ駅へ向かう。
線路沿いに走りながら、ここをインカ鉄道が通るのだと説明を受けていると車を止めて立ち話する欧米人観光客を見かける。 ちょっと通り過ぎてからそこへとUターンした。「?」私たちにはワケがわからない。
ドライバーさんが聞いたところによると、どうやらこのまま駅に向かう道路は昨夜小さながけ崩れによって塞がれたらしく、ここまで列車が来てくれるので待っているという。なにしろ、谷間を流れる川沿いに線路と道路が走っているので、道路のすぐ横は断崖だったりする。

切り立った崖も多いので私たちは「そうだろうねぇ〜」と…簡単に納得。欧米人の観光客は4人。あわせて10人くらいで汽車を待つ。

不思議な時間

どっちから来るんだろう・・・、でどっちへ向かうんだろう・・・。谷間を流れる川と風の音の中でぼんやり考えていた不思議な時間。「何時までに何かをしなくては」というあせった気持ちがまったく無い。ほんとに不思議な気分だった。
列車?バス?
5〜6分待って来た!来たきた!カワイイ〜っ。バスのような汽車がトコトコトコトコ走ってくる〜(^^)
朝の7時。
こんなところで乗車するなんて〜なかなかできない経験だぞ。それになんとのんびりした光景なんだろう。オリャイタイタンボ駅から客を迎えに来てくれたらしい。なんか、のどかだなぁ。

ウルバンバ川沿いに列車は走り出す。道すがら石組みを見かける。あれもまたインカ時代の人々が作った道路の石組みだと聞いて驚いた。だってね、ずーっとずーっとマチュピチュまで続いてるらしい。まだまだ遠いのに。
さぁ、ちょっと走ったところでオリャイタイタンボ駅に到着。到着といっても、汽車はこの駅から迎えに来てくれたんだ。乗る人はどれだけいるのかなぁ?と思っていたら、作業員風の男性5.6人が乗っただけ。

時間なんか気にしないのさ

そして、列車はマチュピチュへ向け出発だ!スタートと同時に、席に座っていた作業員風の男性が何かに気づいたように一人ダッシュで運転室のドアを叩く。そして運転手に向かって何かを言ったかと思うと、列車は停車、そしてトコトコとバックし始めた。「?」・・・。
そして停まるやいなや男性は列車から降りてしばらく待つと戻ってきた。乗客に「スミマセンねぇ」なんて言う気配も全く無いまま、同僚待つ席へと戻っていった。どうやら大事な忘れ物をしたらしい。いいなぁ、もう。このノンビリ感。時間なんか気にしないのさ、と列車は再度出発したのだった。
列車はガタゴトと進む。10分もすると万年雪を冠した山々が見え始める。この車両にはトイレも付いている。これがまた清潔(ペルーの一般トイレから比較すると)だし、手洗い台もついていた。日本の長距離バスを想像してもらえばいいかもしれない。
あ、そうだ。それとスイッチバック。私たちはマチュピチュへ向かう鉄道では、スイッチバックを体験できると思っていた。山の斜面をまっすぐ進んで今度はバックで登って・・・山道を九十九折に進む方法だ。しかし、これはクスコからオリャイタイタンボまでの山越えに使われているらしい。私たちは既に山越えを車で終えてウルバンバまで来ていたので、ここからマチュピチュまでは、さっきも書いたけど谷間を走るウルバンバ川に沿って山麓まで行く。だから山を登ることは無いのだ。期待していただけに少し残念。

食事サービス


なんとこの列車ではワゴンサービスまである。飛行機のように無料で配るのだ。あ、チケット代に含まれているんだろうけど。サンドイッチはハムとチーズのシンプルなもの。美味しかった(朝食を食べたのにね)
皿の中でパンの横にあるクッキーが泊まったホテルにもサービスしてあったけど、ペルーでは一般的に食べられるクッキーらしく、バターが多めの小麦胚芽のようなクッキーにアーモンドクリームをサンドし、粉砂糖を掛けてある。私は大好きな味だった♪そして、もちろんここでも「コカ茶」を頼んだ。

いたるところに遺跡


列車の窓からはいたるところに遺跡が見えた。マチュピチュはもちろんその代表だ。これらは山のあちらこちらに石組みが美しいのですぐわかる。最初こそガイドさんに「あれって遺跡?」と尋ねたけど、そのうち聞くまでも無いと感じるほど。インカ道が続いていたこのあたりにはこういう遺跡が多いらしい。穀物の倉庫だったり、家だったり・・・。

8:20頃、山麓駅に到着。
おやおや?列車も貸切だったけど駅にも人は少ないなぁ。
ああ、「世界の車窓から」やいろんな旅番組で見たこの街中を線路が走っている風景。実際に自分がここに立っているなんてなんだか不思議。ここからはちょっと歩いてバス乗り場へ。ん〜と、10分くらい歩くかな?さぁ、マチュピチュはもうすぐだ!

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