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9月17日(火)。旅はもう五日目である。今日はなんと汽車に乗ってベルギーに行く。私たちが自分たちの力で国境越えするのはもちろん初めてである。事前にインターネットのサイト(もち日本語)で調べ乗る時刻の切符も買ってあり、無謀にも一泊することにしていたので、ホテルは同行の友達が勤務する会社の福利厚生でとってもらった。こういうときに使えるホテルが福利厚生にあるというのは、やっぱりいい会社じゃのう。。。
8:00ころ ホテルを出てパリ北駅へと向かう。

激デカ北駅
地下鉄でNORDまで到着した私たちはまず圧倒された。大きすぎる。なんだってんだ!ウロウロ・・・だんだん汽車の出発時間が迫る。私たちはもう半ばパニック状態で近くのキャンディ売り場でタリス乗り場を聞く。さすがにそんな売り場の人は、フランス語オンリーでわけわかんなかったので、タリスの乗車券を見せて聞いた。きっと相手にしてみても「わけわかんない日本人がタリスタリスって言うもんだから・・・」なんて感じだったんじゃないかな。指差した方には階段があってその先に「タリス」とある。そう、まだ私たちは地下鉄の北駅から鉄道の駅へは移動できていなかったらしい。たどり着いた私たちの目の前に鉄道の北駅の高い天井が広がる。そこはすでにホームだったのだ。
大きな電光掲示板には私たちの乗る汽車も載っている。ワクワク緊張!

北駅で両替はしないほうがいい
ベルギーではそのままユーロが使える。やっぱりヨーロッパ何カ国でも行くなら便利さがわかる。私は現金の手持ちが少なくなってしまったので両替することにした。1万円を66ユーロくらいだった。後々、ベルギーで両替した友達は1万円を70ユーロくらいにはなったんだ。絶対北駅はレートが悪いのでしないほうが懸命だと思うなぁ。ついでにいうと、これはうっかり間違ったのかもしれないけれど、私が受け取った金額は60ユーロくらいしかなく、窓口ですぐ改めたので「コレッ!間違ってる!」と言ったら追加でくれた。間違ったのだと思いたい・・・。あんな悪いレートでボッタクリなら最悪だ。
改札は自分で
さて、さっきも言ったけどこの駅は待合所はホーム、といった具合なのだ。なんの柵も無いままに乗り場に続いている。ホームの先頭には、停まっている汽車の行き先や時刻などが表示されているので、乗り場は問題ない。そこで問題は「改札」だ。切符切りのオジサンなども存在しない。かといって自動改札機で切符を読み取るわけでもない。
今度はじぃ〜っと観察することにした。すると何もせずに乗り込む人もいたりさまざまだったけど、半数の人はこのオレンジの部分にチケットを入れている。すると「・・・・ガシャ」という音が聞こえる。ムムムム!私たちはドキドキしつつ近づいていった。そして、上の絵で言うところの白い部分に左寄せでチケットを挿入!
「・・・・ガシャ!」
やったーっ!出てきたチケットは少し切れていてた。これでいいのです。チケットの種類は私たちのような(写真左)コンサートチケットのようなものもあれば、誰かが持っていたんですけど、航空券のような少し固めのものもありました。でも、この改札をしておかないと、万が一罰金を取られたりするそうなのです。気をつけましょうね。
8:55発ブリュッセル行きタリス
さて、さっそくドキドキしつつ列車に乗り込む。入り口に車両番号などが書いてあるのは日本も同じだし、そこには係員がいてチケットを見せると「ここで正解」ってかんじだったのでまったく心配なし。席に落ち着いたら昨日の夜買ったチーズケーキを食べはじめた。朝っぱらから良く食べれるなぁ・・・ナカナカうまい♪席はほぼ満席。通勤のサラリーマンや、どんな用事かおばぁちゃんなど、老若男女でした。
「世界の車窓から」を気取りつつ・・・。
飛んでいく風景はこんな感じの田園風景。のどかなものでした。

着いたじゃないか!
しばらくして、ある駅に停まった。私たちはドキドキした。時間からしてそろそろベルギーに到着のはずだったから。「この駅そうじゃない?」と荷物を片手に汽車を飛び降りた。なんだか立派な駅・・・。でも、ここどこだろう・・・?何しろ看板が無い。そこに降りたインド系の人に聞いてみる。けど、「いや〜俺たちも旅行者だから・・・」(と言ったと思う)ドキドキ・・・ここが違う駅なら降りてはいけないし・・・ここは根性で確認しなくちゃ!
駅員さんを探してもいなくて困ってふと見るとこの車両から料理人のような男性が顔をのぞかせているじゃないか!猛ダッシュで彼に「あっあのぅ!ここはブリュッセル?ここで降りていいの?」と尋ねた。「ああ、そうさ。ここが君たちの降りる駅だよ。大正解だよ」(と言ってくれたように見えた)

ふふふ、かわいいから撮っちゃった。ブリュッセルMIDI(南)駅のトイレ。
すべてに新しくきれいで、食べる店も豊富だ。
プレメトロに乗ろう!乗り方指南♪
まず11:00に到着したのがMIDI(南)駅なので、グランプラスに近い「ブルス」駅に向かう。ここで便利なプレメトロに乗るので乗車券を買う。メトロ(プレメトロ)の一日乗車券を自動販売機で購入。1日何度でも乗り降りできて3.60ユーロ。動き回る観光客にはいいと思う。こんなとき、ヨーロッパ共通の通貨は良かったな、と思う。さっそくの自動販売機でもコインの手持ちがあるもんね。自動販売機はとてもわかりやすい。写真のように、手順に番号が振ってある。

@「1day voyage3.60」のボタンを押す
Aお金を入れる
Bチケットが出てくる

広いコンコースに何台かのオレンジの改札がある。上からチケットを差し込むとガチャッと刻印されて上がって戻る。

これだけ。これでホームに向かうだけ。行き先が書いてある看板を目指して行くとホームに行き当たる。なかなかわかりやすいのだ。
ちょっと撮影できなかった。(早すぎ・・・)こんな色の車体で、ドアはボタンで自分で開閉する。
ブルス駅から歩き始めた私たち。11:30くらいだったかな。
地図の通りを歩いていると思うけど、なんだか狭い路地でイマイチ不安。
ホームへ降りる長いエスカレーター
このトタン板のようなところは実は遺跡があった。でもね、見学しなかった。この通りの左手はズラッと土産物屋さん。この中にある銀行のような両替所で友達は両替したんだけど、私がパリの北駅で両替した金額に比較すると、ほぼ2,000円くらいお得。がっくりだよぉ〜〜しばらく歩くとずっと先の空に向けてそれらしいものが見えてきた。友達と「ねえねえ、あれってさぁ・・・あれかなぁ」などとワクワクでニヤニヤだっ。ブルス駅から歩き始めて5分くらい。きたんじゃなーい?グランプラスー?フフフフ、私たち、成功してるー?
ボンジュール!グランプラス!
とうとう!来たわ!来たのよ!言葉が出ない。私たちは声を失ってしまった!これが町並み世界遺産!圧巻である。ギルドハウスは昔は商人の館だった。そして、今でもひとつ一つに名前が残っている。詳しくはガイドブックなどに載っていると思うので読んでもらえばいいだろうけど・・・。
←王の家。
なんとも形容し難いほどの彫刻の美しさを持つ市庁舎だ。
普通のレンズじゃファインダーにも収まりきらない。
近くから撮りたいけど入らないし・・・
もうもう、ここで何枚写したことだろう(^_^;)
そのうちあきらめて「瞼に写そう・・・」ってことになった。。。

そうそう、ここの一階には観光案内所があります。
感動の嵐の後はお腹が空きます・・・お昼ごはんです
ブラブラとひとしきり感動してお腹が空いたね〜ってことになった。広場の片隅に宝飾店があり、そこに日本人のオジサマがいて話しかけてくれた。最初は「宝石なんて買わないよー」って思ったんだけどね・・・。でも、そのオジサマはいい方で「どこに行きたいんですか?」と教えてくれようとしていたのだ。で、私たちは「お昼ご飯を食べたいのですが、どこかオススメはありますか?」と聞いてみた。すると、「ケルデルク」というお店を紹介してくれて、広場に面したその店の入り口まで案内してくれた。「ここはガイドブックにも載っているし有名店だけど、とても美味しいですよ」結局正解だった。オジサマ、疑ってごめんなさい・・・m(__)m

't Kelderke ケルデルク
グランプラスに面した地下一階のベルギー料理店。早く行かないと満席になってしまう(並ぶこともあるらしい)のだ。私たちはラッキーなことにランチタイム少し前だったのでラクラク入れたけど、1時過ぎころ、ふと気づくと周りの席は満席に近い状態だった。
店内はほの暗い白熱灯のあかり。まるで地下のワイン蔵のよう。近所のおじさんのような人たちがカウンターでビールを飲んでいた。昼間っからだけど、やっぱり「ベルギービール」デショ。一杯2ユーロ約220円くらい

牛肉のビール煮込みマッシュポテト添え
というか、ポテトがメインのような・・・12ユーロ、約1500円弱ってとこかな。
友達は鶏肉のクリームシチュー「ワーテルゾーイ」13ユーロ

美味しい!店には日本語メニュー(オススメのみ)を俵万智さんの訳(?)で出していた。観光客たちが来ても「名物料理に旨いもの無し」というのはこの店だけはいい意味で裏切ってくれるだろう。さあ!腹ごしらえもしたし、午後からの観光にまいりますか!

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